orcoaとは?
orcoaは「オルコア」と読みます。
口腔内の細菌を検出する装置で、コロナで皆さんご存知のPCR法を用いて検査をする機器です。
orcoaの使用目的は、口腔内の細菌を検出することで、歯周病を防ぐことにあります。
歯周病が口腔内のトラブルだけでなく、アルツハイマー、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、心内膜炎、動脈硬化、低体重児出産、早産など、全身のトラブルの原因にもなっていると言われています。
これについては、以前オーラルヘルスについて書いた記事で紹介しました。
歯周病予防には、その原因となる歯周病原因菌を除去し、発生を抑える必要があります。
歯周病に最も影響しているとされるPg菌を検出
人の口内には500種類~700種類を超える細菌が生息していると言われており、歯周病はその中の「歯周病原性菌」によって引き起こされています。
歯周病原性菌にはいくつかありますが、その中でも危険な3種類の歯周病菌が存在し、そのうち特に歯周病になりやすいと言われている菌がPg菌(Porphyromonas gingivalis ポルフィロモナス・ジンジバリス)です。
オルコアは、このPg菌をわずか45分で検出できる装置です。
セレナデンタルオフィスでは、オルコアを導入したことにより、検査当日に結果をお伝えすることができるようになりました。
どのように検査するのか?
オルコアの検査では、検出キットを使います。
Pg菌は歯と歯の間のプラーク(歯垢)の中に潜んでいるため、単純に唾液を採取しただけでは検出ができません。そのため、歯と歯の間に器具を入れて採取します。この器具は皆さんよくご存じの歯間ブラシと同じ形状のものなので、痛みもほとんどありません。
検出器具で採取したあとは、それを検出キットに入れて、あとはオルコアにセットして待つだけです。
ここまでは5分ほどの工程になります。
オルコアにセットしたら、およそ40分で測定が終わり、オルコア本体に検査結果が表示されます。
検査結果が出るまでの間はPMTC(予防歯科クリーニング)を実施することもできますし、または後日検査結果を聞きにご来院いただいても結構です。