1. 人中とは?長く見えるとどんな印象になる?
2. マウスピース矯正治療で人中は伸びる?実際に起こる変化とは
3. マウスピース矯正で人中が伸びたり縮んだり“見えない”ようにするための対策
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスの歯科治療
人中(じんちゅう・にんちゅう)とは、鼻の下から上唇までの間にある縦の溝のことを指します。医学的には「人中溝」と呼ばれ、顔の中央部に位置しており、表情や印象に大きな影響を与える部位です。この長さや深さには個人差があり、遺伝や加齢、筋肉の付き方によって異なります。
1.人中とは?長く見えるとどんな印象になる?
人中が長く見えると、顔の縦の比率が強調されるため、全体的に平面的で間延びした印象になることがあります。特に横幅が狭い顔立ちの方の場合、そのバランスから面長に見える傾向があり、顔の立体感が乏しく感じられることもあります。
①顔が平面的で長く見えることがある
人中が長いと、顔がのっぺりとして面長に見える可能性があります。人中は顔の中心にあるため、中心部の空白が広いことで、全体として面長な印象を与えやすいでしょう。
➁老けて見える場合がある
年齢を重ねることで皮膚や筋肉のハリが低下すると、鼻の下から唇までの距離が伸びたように見えることがあります。この変化は若々しさを損なう原因のひとつであり、人中の長さが目立つと、実年齢よりも老けた印象を与えることがあります。そのため、美容医療の分野では「人中短縮術(リップリフト)」が注目されるケースもあります。
③口元が目立ちやすい
人中の距離が長いと、顔の下半分の面積が大きく感じられ、結果的に口元に視線が集中しやすくなります。これにより、口の大きさや唇の形が強調されやすく、顔全体のバランスが崩れて見えることもあります。特に笑ったときや会話中など動きのある場面では、こうした特徴がより顕著になる場合があります。
2. マウスピース矯正治療で人中は伸びる?実際に起こる変化とは
矯正治療によって人中そのもの(皮膚)が物理的に伸びたり縮んだりすることは基本的にはありません。しかし、歯の位置や口元のバランスが変化することで、見た目として「人中が長くなった」「短くなった」と感じることはあります。これは皮膚そのものの変化ではなく、口元のボリュームや筋肉の張り具合、輪郭の変化による視覚的な印象に起因します。
①出っ歯が改善され、人中が短く見える
出っ歯(上顎前突)の症状がある場合、上唇や人中部分の皮膚が前方に押し出され、皮膚にテンション(引っ張り)がかかっている状態です。矯正治療によって歯列が後退し、出っ歯が改善されると、口元の突出感が抑えられ、皮膚の張りも和らぎます。その結果、人中の長さが視覚的に短くなったように見えることがあります。患者さんの中には「顔が引き締まった印象になった」と感じる方もいます。
➁適切な抜歯スペースが確保されず、長く見える場合がある
一方で、歯並びを整えるためのスペースが不足しているにもかかわらず、非抜歯で矯正治療を進めると、歯列全体が前方へ突出するケースがあります。これにより、上唇と鼻の下の皮膚がさらに前に押し出され、人中の距離が長く見える原因となることがあります。
このような状態を防ぐためには、治療前の精密検査によって歯のサイズ・顎の大きさ・顔貌のバランスなどを総合的に判断し、必要に応じて「便宜抜歯」という手法を用いて適切なスペースを確保することが重要です。
➂筋肉や歯肉の変化で見え方が変わる
矯正治療は歯の移動だけでなく、それに伴う口周りの筋肉や歯肉の形態にも影響を与えます。唇を動かす筋肉の働きが変化することで、無意識のうちに口元の力の入れ方や表情の出し方が変わり、人中の見え方も微妙に変化することがあります。
特に笑ったときや話しているときなど、動的な表情の中で「前より人中が長く(または短く)見える」といった印象を持つ方もいます。このような変化は個人差が大きく、治療前後の写真を比較することで実感しやすいケースもあります。
矯正治療は単に歯並びを整えるだけでなく、顔貌全体の印象に影響を及ぼす可能性があることを理解し、担当医との相談の中で希望するフェイスラインや仕上がりのイメージをしっかりと共有することが重要です。
3. マウスピース矯正で人中が伸びたり縮んだり“見えない”ようにするための対策
矯正治療後に「人中が長く見えるようになってしまった」と後悔しないためには、治療前の準備や歯科医院の選び方が非常に重要です。事前のカウンセリングや検査を通して、顔全体のバランスに配慮した治療方針を確認しましょう。
①精密検査と診断を重視する歯科医院を選ぶ
矯正治療は「検査 → 分析 → 診断 → 治療計画立案 → 実施」というステップを踏んで行われる医療行為です。中でも初期段階の「精密検査」と「診断」が不十分だと、後の治療計画にずれが生じ、最終的な仕上がりに予期しない変化が生まれることがあります。
特に、口元や人中の見た目に関する影響を事前に把握するには、横顔(側貌)分析や顔貌バランスの評価が欠かせません。
➁治療前に不安や疑問は必ず相談する
矯正治療は「一人ひとりの顔立ちや口腔状態に合わせたオーダーメイド医療」です。インターネットやSNSの情報に惑わされず、直接歯科医師と相談しながら進めることが大切です。
・人中が長く見えないか不安
・抜歯の必要性はあるのか
・治療後の横顔や口元の印象がどう変わるか
こうした疑問は、遠慮せずに初診やカウンセリング時に確認しておきましょう。経験豊富な歯科医師であれば、治療の進行と見た目の変化について丁寧に説明してくれるはずです。
➂治療計画に納得してから進める
治療の最終決定を下すのは、歯科医師ではなく患者さんご自身です。提示された治療計画や治療方針に対して「本当にこの方針で良いのか」「仕上がりイメージはどうか」といった点をきちんと理解・納得したうえで治療に進むことが、後悔のない矯正につながります。
矯正治療は、ただ歯を動かすだけでなく、顔の印象そのものを変える可能性を秘めた医療です。だからこそ、信頼できる歯医者選びと、納得できる事前説明がとても大切です。
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスのマウスピース矯正
大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスでは大人の歯並び・噛み合わせ矯正に「インビザライン」を、子どもの歯並び・噛み合わせ矯正に「マイオブレース」を提供しています。
大田区の東急電鉄・大岡山駅から徒歩7分にあります。
【セレナデンタルオフィスの歯科診療】
①インビザライン
➁マイオブレース(MRC(MyofunctionalResearchCo.)矯正)
まとめ
監修:諏訪 知美