1. 次亜塩素酸ナトリウムとは？安全な使い方と注意点
2. 次亜塩素酸水とは？ナトリウムとの違い
3. 次亜塩素酸水の殺菌効果は？新型コロナやインフルエンザへの効果は？
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスの歯科治療
SNSやインターネット上では、消毒や衛生管理に関する情報が日々更新されています。その一方で、誤った情報が拡散され、健康被害に繋がるケースも少なくありません。中でも「次亜塩素酸ナトリウムを飲むと新型コロナウイルスに効果がある」といった誤情報は、過去に誤飲事故を招きました。
本記事では、大岡山駅近くの歯医者「セレナデンタルオフィス」が、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムに関する正しい知識と注意点を解説します。
1. 次亜塩素酸ナトリウムとは？安全な使い方と注意点
私たちの身の回りにある「次亜塩素酸ナトリウム」は、強力な殺菌作用を持つ薬剤として、一般家庭でも広く利用されています。これらは、調理器具やまな板、布巾などの除菌・漂白の目的で使用されていますが、その効果が強いがゆえに、正しい知識と使い方が必要です。
①家庭用漂白剤にも含まれる強力な除菌剤
次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターやブリーチなど家庭用漂白剤に使われる薬剤です。強力な除菌作用を持ち、食品器具の除菌や衣類の漂白に使用されます。
➁誤飲は非常に危険！絶対に飲まないで
誤って飲んでしまうと、胃酸と反応して有毒なガスが発生するおそれがあります。絶対に飲まないようにし、皮膚に触れた際も速やかに洗い流すようにしてください。
※万が一誤飲した場合は、牛乳や水を飲んだうえで、すぐに医療機関を受診してください。
③限定された用途でのみ使用
次亜塩素酸ナトリウムは除菌や漂白など、限られた用途にのみ使用すべき薬剤です。必ず製品の使用方法や濃度に従って使いましょう。
2. 次亜塩素酸水とは？次亜塩素酸ナトリウムとの違い
名前がよく似ていることから混同されがちな「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」ですが、両者は成分や作用の仕組みが異なります。歯医者の立場からも、正しい理解が不可欠です。
①刺激が比較的少ない除菌水
次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムとは異なり、pH調整された電解水の一種です。適切な濃度（有効塩素濃度）と酸性度で生成されたものは、手指消毒や器具の洗浄、施設内の清拭などに利用されています。アルコールに比べて皮膚刺激が少ないとされており、特にアレルギー体質の方にとって代替手段となることがあります。
➁歯科領域でも応用されることがある
歯科医療においても、次亜塩素酸水は器具の除菌や診療前の口腔内洗浄、バイオフィルムの除去、さらにはインプラント処置時の洗浄液として利用されることがあります。ただし、使用には濃度や接触時間などの条件が伴い、効果を発揮させるには医療従事者の適切な判断と管理が必要です。
➂飲用は不可
次亜塩素酸水は、比較的安全とされることがある一方で、飲用することは絶対に避けなければなりません。どれほど低濃度であっても、消毒剤であることに変わりはなく、体内に取り込むと胃腸への刺激や炎症のリスクが懸念されます。誤飲による健康被害も報告されており、使用時には十分な注意が必要です。
④アルコール不足時に注目された背景
新型コロナウイルス感染症の流行初期には、アルコール消毒液の供給が追いつかず、代替の除菌・消毒手段として次亜塩素酸水が広く注目されました。この影響で家庭や施設、店舗で導入されるケースが急増し、多くの製品や情報が市場に出回りました。
3. 次亜塩素酸水は消毒に使える？新型コロナやインフルエンザに効果は？
次亜塩素酸水は除菌や消毒に活用されることのある薬液であり、特定の条件下では高い殺菌力を示すことが報告されています。ただし、その効果や安全性には限界があり、すべての用途に対して万能ではないという点を理解しておくことが重要です。
①細菌やウイルスへの作用が報告されている場合がある
学術的な研究では、次亜塩素酸水が細菌やウイルスに対して効果を示すことがあるとされています。特に、一定の有効塩素濃度と接触時間が確保された条件下では、殺菌作用があると報告されており、器具の除菌や環境の清掃などに応用されています。
➁インフルエンザウイルスへの作用は知られている
特に、インフルエンザウイルスに対しては、一定の条件を満たすことで有効な除菌効果を発揮するという研究結果が複数存在します。これは主に、手指ではなく環境表面への使用を想定したものであり、医療機関や介護施設などでも導入例があります。
➂新型コロナウイルスの“手指消毒”としての有効性は未確認
次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに対して有効であるという情報も散見されますが、現時点で「手指消毒」に関する明確な科学的根拠は確認されていません。厚生労働省も公式に、手指に使用する消毒剤としてはアルコール（エタノール）などを推奨しており、次亜塩素酸水の使用は環境表面の消毒に限った方が望ましいとしています。
医療機関でも、手指への使用には慎重な判断が求められており、誤った使い方による肌荒れや健康被害を防ぐことが大切です。
④誤情報に注意
SNSやインターネット上では、「次亜塩素酸水を使えばどんなウイルスも除去できる」といった過剰な期待をあおる情報が流通していることがあります。しかし、これらの情報には根拠が乏しいものも多く、誤った使い方による事故やトラブルにつながるリスクがあります。
使用する際には、厚生労働省や消費者庁などの公的機関が発信する正しい情報を参考にし、表示されている用法・用量・保存条件を守ることが必要です。
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスの歯科治療
大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィスは「自分が受けたい、自分の家族に受けさせたい」と思う歯科治療を全ての患者さんに提供することをコンセプトにしている大岡山の歯医者です。
大田区の東急電鉄・大岡山駅から徒歩7分にあります。
【セレナデンタルオフィスの歯科診療】
➀むし歯治療と補綴修復
歯をなるべく「削らない」・神経をできるだけ「抜かない」治療を大切にし、健康な歯を最大限残す治療を心がけています。
削ってしまったむし歯治療後の歯は保険適用の補綴物、自費診療の補綴物両方に対応しています。自由診療の補綴物（セラミックやジルコニアの白い詰め物・被せ物）は見た目の美しさだけでなく、ずっと自分の歯で食事ができるよう機能面に考慮しています。
▼セレナデンタルオフィスのむし歯治療
➁大人のマウスピース矯正治療（インビザライン矯正）
インビザラインは、透明のマウスピースを装着することで歯並び、噛み合わせを整える矯正治療です。
当院では治療の進み具合や、今後必要な治療期間についてもその都度お話させていただき、患者さんがご納得して前向きに矯正治療に取り組んでいただけるように心がけています。
▼セレナデンタルオフィスのマウスピース矯正治療
➂入れ歯（義歯）治療
痛い・噛みにくい・外れる、といった入れ歯のお悩みを解決するため、一人ひとりに合わせた保険適用、自由診療両方の入れ歯（義歯）を製作しています。
▼セレナデンタルオフィスの入れ歯治療
まとめ
次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水にはそれぞれ殺菌作用がありますが、どちらも飲み物ではありません。 SNSなどで不確かな情報が広がることもあるため、用途や濃度を守り、安全に使用することが大切です。 消毒方法や日常のケアでお悩みの方は、大岡山の歯医者「セレナデンタルオフィス」までお気軽にご相談ください。
監修：諏訪 知美