1. マウスピース矯正で歯が動くしくみ
2. マウスピース矯正の治療期間と進み方
3. マウスピース矯正3ヶ月で見た目に変化はある?
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィス 大岡山のマウスピース矯正
マウスピース矯正を始めたばかりの方やこれから検討している方の中には、「3ヶ月でどれくらい変化があるの?」「歯は本当に動いているの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。特に初めての矯正治療では、目に見える変化がないと不安になる方もいるかもしれません。マウスピース矯正は、ゆるやかに力をかけて歯を動かしていく治療のため、短期間で劇的な変化が現れるわけではありませんが、少しずつ変化を感じることができるでしょう。今回は、矯正開始から3ヶ月で起こりうる変化や、治療期間中の流れ、歯が動く仕組みについて整理して解説します。
1. マウスピース矯正で歯が動くしくみ
マウスピース矯正では、透明なマウスピースを使って少しずつ歯を動かします。では、一体どのようにして歯が動くのでしょうか。この矯正方法には、歯と顎の骨の特性を活かした科学的な仕組みがあります。
①歯が動くメカニズム
歯は、歯ぐきに直接刺さっているのではなく、歯槽骨(しそうこつ)という顎の骨の中に生えています。歯と骨の間には「歯根膜(しこんまく)」と呼ばれる薄い組織があり、この歯根膜に持続的な力が加わると、骨が吸収されたり、新しく作られたりする現象が起こります。この骨のリモデリング(再構築)によって、歯は少しずつ移動していくのです。
②マウスピースによる段階的な歯の移動
マウスピース矯正では、1枚あたり約0.25mm程度のわずかなズレが設けられたマウスピースを、数週間ごとに交換していきます。これにより、歯に継続的かつ段階的な力が加わり、少しずつ理想の位置へと誘導されます。ワイヤー矯正のように常に強い力をかけるのではなく、細かく制御された弱い力を繰り返し与える点が、マウスピース矯正の特徴です。
③弱い力を継続的に加えることの重要性
一度に強い力を歯にかけると、歯や歯ぐきに過度な負担がかかり、ダメージを与えてしまう場合があります。マウスピース矯正では、弱い力を長時間かけ続けることで、過度な負担を避けながら歯をゆっくりと動かすことが可能です。そのため、スムーズで効果的な治療のためには、1日20時間以上の装置装着が推奨されています。この装着時間を守ることが、治療計画通りの結果を得るために非常に重要です。
マウスピース矯正は、このように「弱い力を継続的にかけて歯を動かす」という科学的な仕組みが活用されています。ただし、装着時間が不足したり、装置の使い方が不正確な場合は、計画通りに歯が動かない可能性もあるため、歯科医師の指導をしっかり守ることが大切です。
2. マウスピース矯正の治療期間と進み方
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と異なり、患者さんが自分でマウスピースを交換して進めていく治療法です。そのため、計画どおりに治療を進めるには、一定のルールと管理が必要です。
①一般的な治療期間は半年〜2年程度
症例によって異なりますが、軽度な歯列の調整であれば6〜10ヶ月程度、中等度以上であれば1年〜2年をかけて治療が行われることが多いでしょう。治療期間は口腔内の状態や歯の動きやすさによって個人差があるので歯科医院で確認することが大切です。
②定期的なマウスピース交換
1つのマウスピースで動かす歯の距離は非常にわずかです。1枚あたり約0.25mm程度動かす設計になっており、2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換するのが一般的です。これにより少しずつ歯が動いていきます。
③装着時間の管理が必要
マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると、歯の移動が計画より遅れてしまい、結果的に治療期間が延びる可能性があります。日々の管理が治療成功のポイントとなります。
④通院頻度は1〜2ヶ月に1回が目安
進行状況の確認や次のマウスピースの受け取り、口腔内のチェックのため、定期的な通院が必要です。毎回口腔内の状態や歯の動きをチェックし、必要に応じて治療計画の調整が行われます。
治療期間は個人差がありますが、患者さんの協力によって進み方が変わる治療法です。自分のペースで続けやすい一方で、計画通りに進めるためには毎日の装着を欠かさないことが重要です。
3. マウスピース矯正3ヶ月で見た目に変化はある?
マウスピース矯正を始めて3ヶ月という時期は、矯正の初期段階にあたります。あまり変化が感じられないと思う時期でもありますが、実際には徐々に歯が移動し始めていることが多いです。
①軽度な歯並びの場合、見た目に変化が出ることもある
前歯のわずかなねじれや隙間などであれば、3ヶ月以内でも見た目に変化が出てくることがあります。特に、治療計画上、前歯の移動から始める設計になっている場合、笑ったときの印象が少し変わったと感じる方もいます。
②中等度以上の歯並びでは、変化が感じづらいこともある
歯の傾きや位置のずれが大きいケースでは、3ヶ月では大きな見た目の変化は感じにくい場合があります。マウスピース矯正は、数十枚の装置を段階的に装着して少しずつ動かしていくため、変化が積み重なって実感できる傾向にあります。
③歯の動きは進んでいても、見た目に現れないことがある
マウスピース矯正では、治療計画に沿って歯の根の位置や角度から動かしていく場合もあります。この段階では、歯の根が動いていても表面の位置があまり変わらず、見た目にはわかりにくいことがあります。
④見た目以上に「噛み合わせ」が変わっていることもある
歯の移動により、上下の噛み合わせや当たり方が変化している場合もあります。患者さん自身が気づきにくい変化もあるため、定期的なチェックと記録を通じて進行を把握していくことが大切です。
※変化の感じ方には個人差があります。
マウスピース矯正の3ヶ月は、目に見える変化よりも「基礎的な動き」が進んでいる時期といえます。途中経過に不安を感じた場合でも、歯科医師との相談を重ねながら進めていくことで、確かな変化につながっていくでしょう。
4. 大岡山の歯医者 セレナデンタルオフィス大岡山のマウスピース矯正
大田区・目黒区の歯医者 セレナデンタルオフィス大岡山では大人の歯並び・噛み合わせ矯正に「インビザライン」を、子どもの歯並び・噛み合わせ矯正に「マイオブレース」を提供しています。
大田区の東急電鉄・大岡山駅から徒歩7分にあります。
①インビザライン
インビザラインは、透明のマウスピースを装着することで歯並び、噛み合わせを整える矯正治療です。
当院では治療の進み具合や、今後必要な治療期間についてもその都度お話しし、患者さんに納得いただきながら前向きに治療に取り組んでいただけるように心がけています。
▼インビザライン矯正の詳細はこちら
②マイオブレース(MRC(MyofunctionalResearchCo.)矯正)
子どものあごや顔面の形が正しく成長するよう誘導できる矯正治療としてマイオブレースを導入しています。
マイオブレースに対応している医院は限られていますので目黒区・大田区で小児矯正、小児の予防矯正についてご相談がある方は当院までお問い合わせください。
▼マイオブレース矯正の詳細はこちら
目黒区・大田区の歯医者 セレナデンタルオフィス大岡山は「自分が受けたい、自分の家族に受けさせたい」と思う診療のご提供をモットーに、大人から子どもまで安心して通っていただける歯医者を目指しています。
目黒区・大田区で歯並び・噛み合わせ矯正をご検討の方はお気軽にセレナデンタルオフィス大岡山までご相談ください。
まとめ
マウスピース矯正を始めて3ヶ月では、目に見える変化が少なく、不安になる方もいるかもしれません。しかし、治療は少しずつ進んでいることが多く、前歯のわずかな動きや噛み合わせの変化が徐々に現れてくる時期と言われています。
ご自身の歯並びや治療の進み方について不安がある場合は、歯科医師に相談しながら、無理のないペースで治療を続けることが大切です。
目黒区・大岡山周辺エリアでマウスピース矯正をご検討中の方は、セレナデンタルオフィス大岡山までお問い合わせください。
監修:諏訪 知美