歯の治療を受ける際、多くの方が経験する「麻酔」は治療中の痛みを感じにくくするために必要な処置ですが、治療後に「いつ麻酔が切れるのか?」「食事はいつからしても大丈夫?」「副作用はあるの?」といった疑問を抱える方も少なくありません。麻酔が効いていると、頬を噛んだり、熱い物でやけどしても気が付かないこともあるため、麻酔が効いている時間は大切なポイントです。
今回は、歯科治療で使われる麻酔の持続時間や、治療後に気をつけるべきことについて整理しながら解説します。
1. 歯医者の麻酔はどれくらいで切れる?
歯科治療で使われる麻酔は、主に「局所麻酔」と呼ばれるもので、特定の部位だけに効かせる麻酔方法です。そのため、全身麻酔と比較すると、持続時間が短い特徴があります。しかし、治療を受けた後も、しばらくは麻酔の効果が続くため、口元に違和感やしびれを感じることがあります。
局所麻酔の効果が持続する時間には個人差がありますが、一般的には以下の通りです。
①表面麻酔:数十分程度
歯ぐきや粘膜に直接塗るタイプの麻酔で、注射の前処置などに使われます。持続時間は短く、約15〜30分程度です。
②浸潤麻酔:1〜3時間程度
最もよく使われる麻酔で、歯ぐきに注射して神経の周囲に薬剤を浸透させる方法です。小規模なむし歯治療や抜歯に使われます。
③伝達麻酔:3〜5時間程度
奥歯の抜歯や外科的処置に使われる方法で、広範囲の神経に効果があります。顎全体にしびれが出ることもあり、効果が長く続きます。
体質や年齢、麻酔薬の量によっても持続時間には違いが生じるため、治療後にしびれが長く残っている場合でも、慌てず様子を見ることが大切です。
2.歯医者の麻酔後の食事はいつからOK?
麻酔が効いている間は、唇や頬の感覚が鈍くなっています。その状態で食事をすると、誤って唇や舌を噛んでしまったり、やけどのリスクがあるため注意が必要です。
一般的に、麻酔後の食事に関しては次の点を目安にすると良いでしょう。
①麻酔のしびれが完全に取れてから食事をする
しびれが残っていると、感覚の鈍さから自分で気づかないうちに口内を傷つけてしまうことがあります。麻酔の種類にもよりますが、1〜3時間程度は様子を見ましょう。
②軟らかく冷たい食べ物から始める
麻酔が切れた直後は、まだ感覚が鈍っていることもあるため、硬い食べ物や熱い飲み物は避け、刺激の少ないものから始めると安全です。
③抜歯などの外科処置後は、医師の指示に従う
出血が続いている場合や、縫合を伴う処置を受けた場合には、医師から食事に関する具体的な指示があるため、その指示を優先しましょう。
④アルコールや喫煙は控える
アルコールや喫煙は血管の収縮や拡張を伴い、麻酔の影響や傷の治りに悪影響を与える可能性があるため、治療後数時間は避けるのが望ましいです。
誤って口腔内を傷つけてしまうリスクを減らすためにも、焦らず慎重に食事のタイミングを判断することが大切です。
3. 歯医者で麻酔後の注意点
歯科治療で麻酔を使用した後は、しびれや感覚の鈍さがしばらく残ります。そのため、日常生活においても注意すべき点がいくつかあります。トラブルを防ぐために、以下のポイントを参考にしましょう。
①食事はしびれが完全に取れてから
麻酔が効いている間は、舌や頬、唇の感覚が鈍くなっています。その状態で食事をすると、気づかないうちに舌や頬の内側を噛んでしまうことがあるため、危険です。一般的には、治療後1〜3時間程度は食事を控えましょう。
➁熱い飲み物や硬い食べ物は避ける
麻酔中は温度の感覚も鈍くなっているため、熱い飲み物によるやけどのリスクがあります。また、硬い食べ物を無理に噛もうとすると、しびれている口内を傷つける恐れもあるため、麻酔が切れた後でも少しずつ様子を見ながら摂取しましょう。
➂運動も慎重に
特に抜歯後は、麻酔が効いている間に無理に口を大きく動かすと、傷口の治りに影響が出る場合があります。抜歯した直後は激しい運動を控え、できるだけ安静に過ごすように心がけましょう。
④アルコール・喫煙は控える
麻酔後すぐのアルコールや喫煙は、血流を促進してしまい、出血や炎症を引き起こす可能性があります。特に抜歯した場合は、当日は控えるのが望ましいです。
⑤お子さんの場合は保護者がしっかり管理する
小児の治療後は特に注意が必要です。子どもはしびれた感覚が分かりにくく、無意識に頬の内側を噛んでしまうことがあります。治療後しばらくは保護者が見守り、指しゃぶりや指で頬を押さえるなどの動作にも注意を払いましょう。
⑥違和感が長引く場合は歯科医師に相談
しびれが数時間以上続いたり、痛み・腫れ・内出血が見られる場合は、早めに歯科医院へ連絡をお願いします。神経への刺激や出血の可能性もあるため、経過観察を怠らないようにしましょう。
麻酔は治療時の痛みを軽減するための大切な手段ですが、治療後の過ごし方次第で思わぬトラブルにつながることもあります。トラブルを防ぐためにも、上記の注意点を意識して対応しましょう。
4. 大岡山駅7分の歯医者 セレナデンタルオフィス 大岡山 の歯科治療
大田区・目黒区の歯医者 セレナデンタルオフィス 大岡山 は「自分が受けたい、自分の家族に受けさせたい」と思う歯科治療を全ての患者さんに提供することをコンセプトにしている目黒区大岡山の歯医者です。
大田区の東急電鉄・大岡山駅から徒歩7分にあります。
【セレナデンタルオフィスの歯科診療】
➀むし歯治療と補綴修復
歯をなるべく「削らない」・神経をできるだけ「抜かない」治療を大切にし、健康な歯を最大限残す治療を心がけています。
削ってしまったむし歯治療後の歯は保険適用の補綴物、自費診療の補綴物両方に対応しています。自由診療の補綴物(セラミックやジルコニアの白い詰め物・被せ物)は見た目の美しさだけでなく、ずっと自分の歯で食事ができるよう機能面に考慮しています。
▼セレナデンタルオフィス 大岡山 のむし歯治療
➁大人のマウスピース矯正治療(インビザライン矯正)
インビザラインは、透明のマウスピースを装着することで歯並び、噛み合わせを整える矯正治療です。
セレナデンタルオフィス 大岡山 では治療の進み具合や、今後必要な治療期間についてもその都度お話させていただき、患者さんがご納得して前向きに矯正治療に取り組んでいただけるように心がけています。
▼セレナデンタルオフィス 大岡山のマウスピース矯正治療
➂入れ歯(義歯)治療
痛い・噛みにくい・外れる、といった入れ歯のお悩みを解決するため、一人ひとりに合わせた保険適用、自由診療両方の入れ歯(義歯)を製作しています。
▼セレナデンタルオフィス 大岡山の入れ歯治療
まとめ
歯科治療における麻酔は、一般的に多くの歯科治療で使用され、痛みの軽減を目的とした方法として用いられますが、その効果や副作用には個人差があります。麻酔が切れるまでの時間は通常1〜3時間ですが、治療の内容や使用する麻酔の種類によっても異なります。麻酔が効いている間は食事や生活に注意が必要で、まれに副作用が現れることもあります。不安を感じた場合は、自己判断せず歯科医師に相談することが大切です。
大田区・目黒区・大岡山駅周辺で歯医者をお探しの方は、セレナデンタルオフィス 大岡山までお問い合わせください。
監修:諏訪 知美